若手の離職率が増えている?!

ネットから流れてきた記事で、「「ゆるい大企業」を去る若手たち。ホワイトすぎて離職?働きやすいのに“不安”な理由」というのがありました。

 

先が見通せない時代において、若い人たちの不安が高まっているのかも?

 

一方会社では、「ゆるい職場」が拡がってきているという。2019年の働き方改革関連法により労働時間の上限規制が大企業を対象に適用され、また2020年にはパワハラ防止法も施行されたように職場運営に係る法律が変わったことに起因すると記事は伝えています。

 

たしかに2013年に「ブラック企業」がユーキャン新語・流行語大賞トップテンとなり話題となったけど、組織への従順を強制するような行き過ぎた企業体質については言語道断。でも、だからと言って、いきなり「ゆるい職場」となるのはどうなんだろう。

 

社員と会社の関係って、よくお見合いなんかにも例えられるけど、お互いが納得していればそれでいいんじゃないかと思ったりします。社員側から見れば、自分が納得してその会社に就職し、自分のやりたい仕事を見つけて頑張ってみる。それでやってみて、ちょっと違うと感じたら別の道を歩むのもいいと思う。 

 

 会社側から見れば、会社にとっての有能な社員を雇い続けることが会社にとってベストなわけだから、会社の魅力をどこに重点をおくのかによってそれをアピールする必要が出てくるのかな。有休がとりやすいとか、残業が少ないとかの「働きやすさ」というのは、今の時代において当たり前のことであって、もはや最優先されるような魅力じゃないのかもしれないね。

 

戦後の若者の世代を名付けて「団塊の世代」「しらけ世代」「新人類」「バブル世代」「団塊ジュニア」「ミレニアム世代」「ゆとり世代」「Z世代」とか言っているけど、団塊の世代の頃は日本の社会全体がひとつの大きな価値観で動いていたような気がします(ちなみにわたしは、団塊の世代の下の「しらけ世代」)。ところが時代が変わってきて、過去の価値観も通用しなくなり、多様性の時代になってきました。

 

こうなってくると、何を信じていけばいいのか、なにが正解なのかわからなくなって当たり前。情報過多のネット社会もそれに拍車をかけているのかな。

 

若い世代の人たちは、ネットがインフラとなった時代を生きているので、情報の取り扱いやその中での対応の方法もある程度できているのかもしれないけど、会社を動かしている中高年の人たちはどうなんだろう?知識としては多様化だのSDGsだの、頭では理解したつもりでいるけど、本当に理解しているかはわからないよね。だって、長く経験してきた価値観を変えるのって、とても大変だもん。価値観がある程度同じだった時代はとても楽だったしね。皆と同じようなことをしていればよかったんだものね。世間が「ブラック企業」はダメだよ!と言えば、一斉に「残業はできるだけやめようね!」「有給は必ず取ってね!」と通達を出して、取り繕っていれば、とりあえずそれで済むと思っている。

 

でも、容赦なく時代は変化していく。個人の在り方(存在価値)もしっかりしなきゃだけど、法人のほうもその存在価値(パーパス)を明確にしておかなきゃ、社員からも愛想をつかされ、社会から不必要なものだと烙印を押されてしまうかもね。